2026年3月15日

抜歯後に気をつけること7選|食事・入浴・運動の注意点
歯を抜いた後は、傷口がしっかり治るまでの過ごし方がとても重要です。抜歯後の対応を誤ると、出血が長引いたり、強い痛みを伴う「ドライソケット」という状態になることがあります。ここでは、抜歯後に気をつけるべきポイントを7つにまとめて解説します。
1. 強いうがいをしない
抜歯後の傷口には「血餅(けっぺい)」と呼ばれる血のかたまりができ、これがかさぶたの役割をして治癒を助けます。強いうがいをすると血餅が取れてしまい、治りが遅くなる原因になります。抜歯当日は軽く口をゆすぐ程度にしましょう。
2. 当日は安静に過ごす
抜歯後は体を激しく動かすと血圧が上がり、出血しやすくなります。長時間の外出や激しい活動は避け、できるだけ安静に過ごすことが大切です。
3. 激しい運動は控える
ランニングや筋トレなどの激しい運動は、抜歯後24時間程度は控えましょう。血流が増えることで出血や腫れが悪化する可能性があります。
4. 長時間の入浴やサウナを避ける
入浴で体が温まると血行が良くなり、出血しやすくなることがあります。抜歯当日はシャワー程度にとどめ、長時間の入浴やサウナは控えるのが望ましいでしょう。
5. 食事は柔らかいものを選ぶ
抜歯直後は傷口に刺激を与えないよう、柔らかい食事を選ぶことが大切です。おかゆ、スープ、ヨーグルトなどが適しています。硬い食べ物や熱すぎる食事は避けましょう。
6. 舌や指で傷口を触らない
抜歯した部分が気になって舌で触ってしまう方は多いですが、傷口に刺激を与えると治癒が遅れる原因になります。できるだけ触らないようにしましょう。
7. 喫煙や飲酒は控える
喫煙は血流を悪くし、傷の治りを遅らせることが知られています。またアルコールも血流を増加させるため、出血が長引く可能性があります。抜歯後数日は控えることが望ましいです。
抜歯後のトラブルを防ぐために
抜歯後のトラブルとして最も注意が必要なのが「ドライソケット」です。血餅が取れて骨が露出すると強い痛みが出ることがあります。抜歯後の注意点を守ることで、このようなリスクを減らすことができます。
抜歯後に強い痛みや出血が続く場合は、早めに歯科医院へ相談することが大切です。適切なアフターケアを行うことで、傷口は通常1〜2週間程度で落ち着いていきます。
【引用論文】
Blum IR.
“Contemporary views on dry socket (alveolar osteitis).”
Oral Surgery, Oral Medicine, Oral Pathology, Oral Radiology, and Endodontology, 2002.
Kolokythas A, Olech E, Miloro M.
“Alveolar osteitis: a comprehensive review.”
International Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, 2010.
これらの研究は、抜歯後のドライソケットの原因や予防について世界中で引用されている代表的な論文です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 抜歯後はいつから食事できますか?
A. 麻酔が切れてから食事が可能です。最初は柔らかく刺激の少ない食事を選ぶようにしましょう。
Q2. 抜歯後はいつからお風呂に入れますか?
A. 当日は長時間の入浴を避け、シャワー程度にするのが望ましいです。翌日以降は通常の入浴が可能になることが多いです。
Q3. 抜歯後の痛みはどれくらい続きますか?
A. 個人差がありますが、多くの場合2〜3日程度で痛みは軽減します。強い痛みが続く場合は歯科医院での診察をおすすめします。
監修執筆:豊中服部ノボ歯科・矯正歯科クリニック院長 幸田昇