2026年2月09日

「虫歯の治療って何をするの?」「何回くらい通院が必要?」
歯科医院を受診する前に、このような不安を感じる方は多くいらっしゃいます。
虫歯治療の内容は進行度によって異なりますが、基本的な流れは共通しています。今回は、虫歯治療の一般的な流れについて、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。
①検査と診断
まずはお口の状態を詳しく確認します。
・視診(歯の状態のチェック)
・レントゲン撮影
・必要に応じて歯周病の検査
見た目では分からない虫歯や、歯と歯の間の虫歯、神経への影響などを確認し、治療方針をご説明します。
②虫歯の除去
虫歯が確認された場合、感染している部分を専用の器具で取り除きます。
小さな虫歯であれば、
・部分的に削る
・樹脂(CR)で修復
といった処置で、1回の治療で完了することもあります。
③詰め物・被せ物の治療
虫歯が大きい場合は、削った部分を補うための型取りを行い、後日詰め物や被せ物を装着します。
この場合、
・型取り
・仮の詰め物
・後日の装着
といった流れになり、2〜3回の通院が必要になります。
④神経の治療(必要な場合)
虫歯が神経まで進行している場合は、根管治療を行います。
・神経の除去
・歯の内部の洗浄・消毒
・薬剤の充填
複数回の通院が必要になりますが、歯を残すために重要な治療です。
⑤最終的な修復とメンテナンス
治療後は、
・被せ物の装着
・噛み合わせの調整
を行い、治療完了となります。
その後は、虫歯の再発を防ぐために、定期検診とクリーニングを受けることが大切です。
院長からのメッセージ
日々の診療の中で感じるのは、虫歯は早期に治療するほど、通院回数や歯への負担が少なく済むということです。
小さな虫歯であれば1回で終わることもありますが、進行すると神経の治療が必要になり、治療期間も長くなります。症状がなくても、定期的なチェックを受けることが歯を守る近道です。
国際的に引用される研究
虫歯治療における最小限の侵襲(MI:Minimal Intervention)の重要性は、以下の研究で広く示されています。
Tyas MJ et al. “Minimal intervention dentistry—a review.” International Dental Journal, 2000.
この論文では、虫歯は早期に発見し、必要最小限の処置で管理することが歯の長期保存に重要であると報告され、現在の虫歯治療の基本概念となっています。
監修・執筆:豊中服部ノボ歯科・矯正歯科クリニック
院長 幸田昇
よくあるQ&A
Q1. 虫歯治療は何回くらい通院が必要ですか?
A. 小さな虫歯であれば1回で終わることもありますが、大きな虫歯や神経の治療が必要な場合は数回の通院が必要になります。
Q2. 虫歯治療は痛いですか?
A. 必要に応じて麻酔を使用するため、治療中の痛みは最小限に抑えられます。
Q3. 治療後に再び虫歯になることはありますか?
A. 詰め物や被せ物の周囲から再発することもあります。定期検診と日常のケアが重要です。