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インプラントは安全?リスクについて解説

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2026年6月09日

インプラントは安全?リスクについて解説

インプラントは安全?リスクについて解説
歯を失った際の治療法として広く普及しているインプラント治療。「しっかり噛めるようになった」「見た目が自然になった」という声が多い一方で、「手術は安全なの?」「リスクはないの?」と不安を感じる方も少なくありません。
インプラントは現在の歯科医療において非常に成功率の高い治療法とされていますが、外科処置を伴う以上、一定のリスクも存在します。大切なのはリスクを正しく理解し、適切な診断と治療計画のもとで治療を受けることです。
この記事では、インプラント治療の安全性や考えられるリスク、リスクを最小限に抑える方法について詳しく解説します。

インプラントとは?
インプラントとは、失った歯の部分の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
一般的な構造は以下の3つです。
インプラント体(人工歯根)
アバットメント(土台)
上部構造(人工歯)
天然歯に近い見た目と噛み心地を再現できることから、多くの患者さまに選ばれています。

インプラントは安全な治療なのか?

結論から言うと、インプラントは適切な診断と治療計画のもとで行われれば非常に安全性の高い治療法です。
現在のインプラント治療は、
CTによる三次元診断
コンピューターシミュレーション
ガイドシステム
高品質なインプラント材料
などの進歩により、安全性が大きく向上しています。
長期研究では10年以上の生存率が90%以上と報告されており、歯科医療の中でも高い予知性を持つ治療法の一つです。

インプラント治療の主なリスク
① 手術に伴うリスク
インプラントは外科手術です。
そのため以下のようなリスクがあります。
・出血
・腫れ
・痛み
・感染
多くは一時的な症状ですが、術後の管理が重要になります。

② 神経損傷
下顎には下歯槽神経という重要な神経が存在します。
インプラント埋入位置が不適切な場合、
唇のしびれ
顎の知覚異常
が起こる可能性があります。
現在はCT診断によって神経位置を正確に把握できるため、リスクは大幅に低下しています。

③ 上顎洞への影響
上顎の奥歯部分では、上顎洞(副鼻腔)との距離が近いことがあります。
骨量が不足している場合、
上顎洞炎
インプラントの上顎洞迷入
などが起こる可能性があります。
そのため術前CT診断が欠かせません。

④ インプラント周囲炎
インプラント治療後に最も注意すべきトラブルの一つです。
インプラント周囲炎とは、
天然歯でいう歯周病に似た病気です。
細菌感染によって
歯ぐきの炎症
骨吸収
インプラント脱落
が起こることがあります。
適切なメンテナンスによって予防が可能です。

⑤ インプラントが骨と結合しない
インプラントは骨と結合(オッセオインテグレーション)することで機能します。
しかし稀に、
骨質の問題
感染
喫煙
全身疾患
などの影響で結合しない場合があります。
その場合は再治療が必要になることがあります。

インプラントの成功率はどれくらい?
現在の研究では、
10年生存率:約90〜95%
15年生存率:約85〜90%
と報告されています。
これは歯科治療の中でも非常に高い成功率です。
ただし成功率は、
術者の経験
診断精度
メンテナンス状況
によって大きく変わります。

インプラントが失敗しやすい人の特徴
・喫煙者
喫煙は血流を悪化させます。
その結果、
傷の治癒遅延
骨結合不良
インプラント周囲炎
のリスクが高くなります。

・重度歯周病の方
歯周病菌が多い環境では、インプラント周囲炎のリスクも高くなります。
まず歯周病治療を行うことが重要です。

・糖尿病コントロール不良
血糖値管理が不十分な場合、
感染リスク増加
治癒遅延
が起こる可能性があります。

インプラントのリスクを減らす方法
CT診断を受ける
現在ではCT撮影は必須レベルです。
神経や骨の状態を立体的に把握できます。

重要なのは、
診断力
外科経験
メンテナンス体制
です。
治療費だけで判断しないことが大切です。

定期メンテナンスを継続する
インプラントは入れたら終わりではありません。
長期安定には
定期検診
プロフェッショナルクリーニング
咬合管理
が不可欠です。

インプラントと他の治療法の比較
-ブリッジ-
メリット
手術不要
治療期間が短い
デメリット
健康な歯を削る
支台歯への負担

-入れ歯-
メリット
比較的低コスト
外科処置不要
デメリット
噛む力が低下
違和感が出やすい

-インプラント-
メリット
よく噛める
見た目が自然
周囲の歯を削らない
デメリット
外科処置が必要
自由診療

世界的に引用される有名な論文
インプラント治療の歴史において最も重要な論文の一つが以下です。
Brånemark PI, Hansson BO, Adell R, et al.
“Osseointegrated implants in the treatment of the edentulous jaw. Experience from a 10-year period.”
Scandinavian Journal of Plastic and Reconstructive Surgery Supplement. 1977.
この論文はオッセオインテグレーション(骨結合)の概念を確立し、現在のインプラント治療の基礎となった歴史的研究として世界中で引用されています。

まとめ
インプラントは現在の歯科医療において非常に安全性と成功率の高い治療法です。
しかし、
外科手術であること
感染リスクがあること
メンテナンスが必要なこと
を理解しておく必要があります。
適切な診断と治療計画、そして治療後の定期管理によって、多くの患者さまが長期間にわたり快適に使用することが可能です。
インプラント治療を検討している方は、メリットだけでなくリスクについても十分に説明を受けたうえで治療を選択することが大切です。

よくあるQ&A
Q1. インプラント手術は痛いですか?
局所麻酔を行うため手術中の痛みはほとんどありません。術後は数日間軽度の腫れや痛みが出ることがあります。

Q2. インプラントは一生持ちますか?
永久保証ではありませんが、適切なメンテナンスによって10〜20年以上機能するケースも多く報告されています。

Q3. 高齢者でもインプラント治療は受けられますか?
年齢だけで判断することはありません。全身状態や骨の状態が良好であれば高齢の方でも治療可能です。

監修執筆:豊中服部ノボ歯科・矯正歯科クリニック院長幸田昇

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